妊娠の時は葉酸をとるようにして!

妊娠の時は葉酸をとるようにして!

カルシウムやその代謝を高めるビタミンD、遺伝子を保有する核酸の合成に必要な葉酸は、ふだんより多めに摂取する必要があります。葉酸は、先天性奇形の予防にもなると注目されています。厚化労働省が発表している「日本人の栄養所要旦邑で、 一般の所要量は200 μgと決められていますが、先天性奇形の発症を最低限にとどめるために必要とされる葉酸は、400燿と表記されています。また、葉酸は受胎の1か月前(ピルを常用している人は3か月前)から妊娠3か月までの期間に服用することが重要です。受胎前後の最も微妙な時期に葉酸を服用することで神経管欠損(NTD)や心奇形(心室中隔欠損症)、尿路異常などが減少したという英国での報告からも、妊娠そのものに気づいてからでは遅いということになります。

 

 

葉酸は、レバーに多く含まれますが、レバーにはビタミンAも多く含まれているので、Aの過剰症には注意が必要です。そのほか、妊娠中に摂取しておきたいのが、ビタミンKです。Kが不足すると、頭蓋内出血や消化器管内で出血が起こり、後遺症などが残る場合があります。病院では、出産後間もなく・退院時。1か月検診時の合計3回、赤ちゃんにKのシロップを服用させています。しかし、1回目の服用までの間に、K不足による症状が出ていたという事例も少なくないので、母親は出産の直前までビタミンKをとる必要があるようです。ビタミンKは、緑黄色野菜や納豆などの発酵食品に豊富なので、積極的に食事に取り入れましょう。

 

 

つわりが酷いときはビタミンB6を取ると良い

 

ふつうは、妊娠の中期から後期には治りますが、出産直前までつわりに悩む人も少なくありません。妊娠すると、尿の中にキサンツレン酸という物質が排泄されますが、ビタミンB6が不足することによって生じます。妊娠中毒症やひどいつわりの妊婦の尿には、より多くみられます。

 

つわりのひどい人にB6を多めに投与したところ、尿の中のキサンツレン酸の量が減少し、症状も軽くなった症例が報告されています。このことから、つわりは、ビタミンB6の投与が効果的ではないかと考えられています。

 

 

B2が不足すると、B6を十分に生かせないので、たんぱく質の代謝異常を招きかねません。このように、ビタミンB群はお互いに作用し合いながら働くので、B6だけでなく、B2もいつしよに摂取するとより効果的です。